読んだ本について僕の語ること

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“真似”は大事 - ヤバいぜっ! デジタル日本 ―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)高城 剛

ヤバいぜっ! デジタル日本 ―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)

ハイパーメディアクリエイター”で有名な高城剛氏の「ヤバいぜっ!デジタル日本 ハイブリッド・スタイルのススメ」という本があります。

正直、この人が何をしている人かよく知らないのですが、本の内容は色々な示唆に富んでいて面白いです。ざっくり言うと、ユーザーメリットを考えない技術戦略や、過度な著作権保護行政によって日本のIT産業がグローバルスタンダードから取り残され、ナニがアレして…@%#&?☆!

難しいことはよく分からないので、別の観点から印象に残った記述を紹介します。

“真似”は大事


第2章「ブランド『日本』」の中に「コピーは日本人の得意技、だったはず」という見出しのブロックがあります。日本は昔から先進国の技術をコピー、つまり真似をして、真似したものをさらに進化させることで経済発展を遂げてきた、といったことが書かれています。
そう、“真似”は大切ですね。仕事のスキルを上げるのに一番必要なものは“真似”だと思います。挨拶に始まり、電話応対、メールの送り方、文章、デザイン、カメラ…どれだけ周りの人を真似してきたか、どれだけ真似すべき人に出会ったか、でスキルは上がっていくと思うのです。

ちなみに「学ぶ」の語源は「真似る→真似ぶ→学ぶ」というのが通説ですね。

相手に伝えるために


もうひとつ、「コミュニケーション力を上げるコツ」というブロックの中に印象的な一文がありました。

相手に伝えることが重要ではなく、相手に伝わったかどうか考えることが重要


仕事で、自分が指示したことが全然伝わっていなかった、あるいは想定外の解釈をされてしまった、という経験はありませんか?逆に指示をもらったけど、いまいち理解できない…でも相手は「分かって当然」という勢いで話し続けるので「分からない」とも言えずに失敗したこと、ありませんか?

コミュニケーションの行き違いが原因で起こるミスはどんな仕事にも付きものですが、基本的には立場に関係なく伝える側の責任じゃないかな、と思います。相手がこちらの意図を正確に理解したかを推し測りながら話す、という姿勢が大切ですね。

他にもクリエイター魂をくすぶる面白いネタが満載の本でした。

 

ヤバいぜっ! デジタル日本 ―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)

ヤバいぜっ! デジタル日本 ―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)