読んだ本について僕の語ること

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その薬は本当に必要ですか? - 医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法(アスコム)近藤 誠

医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

 

挑発的なタイトルと「病院に行く前に、かならず読んでください」のキャッチコピーに惹かれ書店で手にとった本書。

 

子供が生まれてからは、自分の以外の人間の命を守る責任というものを初めて実感し、医療や食事などに関する本やネット上の記事を読みあさる日々を過ごしている私。

なぜ読みあさっているかというと、この分野、知れば知るほど奥が深く、そして恐ろしくもあるんです。

そのため半分怖いもの見たさな部分もあります。

 

そんな私にとっては、本書の内容の多くにはそれなりの予備知識があったため特別に新しい発見があったわけではありません。

しかし、こういった内容の著書を読んだことのない人にとっては目からうろこの内容のオンパレードであるはずです。

 

よほどの病院嫌いでない限り、一般的に「医者」=「病気を治してくれる」という概念があります。

しかし本書は「医者」=「殺される」とやや揶揄したタイトルを掲げて、多くの人のいわゆる「普通」の概念に真っ向から対峙しているからです。

 

下記のような心得が47つ載っています。

 

■ 医者によく行く人ほど、早死にする

■「抗がん剤を使えば寿命が延びる」と言う医者を信用するな

■軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな

 

 

ええ?どういうこと?と思われますでしょうか?

 

例えば私たちに身近な病気である、風邪について。

 

風邪をひいたとき、抗生物質はおろか、「風邪薬」そのものも害でしかありません。

身体は「必要だから」咳を出し、鼻水を出し、熱を出し、必死にウイルスを闘っているのです。

それを無理やり熱を下げるとどうなるでしょうか。

 

一時的に熱が下がって楽に感じるかもしれませんが完治は遅れます。

抗生物質は腸内環境を徹底的に荒らし必要な菌まで殺し耐性菌を作り出します。

 

薬は己の治癒力を高めるわけでもなく、今出ている症状を和らげる対処療法的なものが

ほとんどです。

一方、人間には「自己治癒力」という素晴らしい能力が備わっています。

もっとこれを意識するべきなんです。

薬はよほどの事情がない限りは飲まないという意識が必要だと、再認識しました。

 

Amazonのユーザーレビューを見ていると他の医師からの書き込みの多さに、驚かされます。

 

納得できる部分もあると書かれている方もいれば、まったく信用ならないという怒りの声もあります。

さすがAmazonの 薬・サプリメント 分野1位(2014年2月現在)のベストセラーだけあって一般読者だけでなく医療業界からも関心が高いのですね。

 

医療には100%正しいことも間違っていることも無い分野だと私自身は考えます。(まぁ、何でもそうですが)

 

色んな異なる意見があって然り。

 

必要なことは様々な意見や著書を読んでまず「知る」ところから入り、

その中から情報を自分なりに取捨選択し、その情報の是非は生活をしながら、

実感するしかないと思うのです。

 

そうも言ってられない!と思う方もいるでしょう。

私のように早急に治療しなければ命の危険のあるような病にかかっていないからこそ発せられる言葉なのかもしれませんが、例えそうなったときにでも、自分自身で治療法、

しいては生き方を選択できる知識は持っていたいと思います。

 

知って損は無い内容です。

47項目に別れて端的に説明されおり気軽に読めるのでぜひご一読をおすすめします。

 

医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法