自分で選ぶ - 本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)穂村 弘
2013年、ピースの又吉直樹にはまった。
YOUTUBEで又吉が出演している動画を探し、ウェブコラム「確かにお前は大器晩成やけど!! - キネマ旬報社」も其ノ一まで遡って読んだ。
きっかけは又吉直樹著「第2図書係補佐」だ。
大の読書好きである又吉が、今まで読んだ本をフックに、関連するエピソードを展開した“書エッセイ”といったところだ。。
恥ずかしい部分も素直にさらけ出し、まっすぐに書かれた文章に好感を持った。そして面白かった。
その中で穂村弘の「世界音痴」が紹介されていた。
「俺、何してんねやろ?」
こんな自問自答を常日頃繰り返しつづける僕が出会ったのが、歌人である穂村弘さんのエッセイ『世界音痴』だ。世界と音が合わない、世間のリズムに上手く合わすことが出来ない。ここに綴られる穂村さんの日常は、個性が過ぎる程に世界に対して音痴である。
僕はとても読みたくなった。
後日、ブックオフに「世界音痴」を探しに行った。
それまで存在を知らなかった穂村弘だが、ブックオフには著書がたくさん並んでいた。
「世界音痴」を含め、そこに並んでいる本を一通り、数ページずつ読んでみた。
「世界音痴」よりも「本当はちがうんだ日記」という本のほうが面白そうに思えた。
困った。
「第2図書係補佐」で紹介されていたのは「世界音痴」だ。
でも、数ページ読んだ感じ「本当はちがうんだ日記」の方が面白そうだ。
いや、僕が読んだのは数ページだ。ちゃんと最後まで読んだら「世界音痴」の方が面白いのではないか。又吉も紹介してるし。
さんざん迷った末に買った「本当はちがうんだ日記」は、とても面白かった。
後日、「世界音痴」も買って読んでみたが、やはり「本当はちがうんだ日記」の方が面白かった。