読んだ本について僕の語ること

読んだ本について僕の語る書評ブログです。読書を通じて勉強になったこと、腑に落ちたこと、思い出したこと、エピソード、連想されるもの、感想を書いています。

エッセイ・自伝・ノンフィクション

すぐ「ブラック企業」とか呼ぶけど - 督促OL 修行日記 (文春文庫)榎本 まみ

ちょっと前に話題になったのでご存知の方もいると思いますが、クレジットカードなどの督促を請け負っている会社に新卒で入社した著者が、もがき苦しみながらも一人前になっていく様子を紹介している本です。 カバー裏には、こんな紹介文が書かれています。 …

声がでかいだけで出世するやつもいれば、その逆もある。 - ナガオカケンメイの考え (新潮文庫)ナガオカ ケンメイ

川合俊一の話。日本代表の補欠メンバーだった彼は、ある試合で、怪我をしたエース選手の交代で出場した。川合俊一はとにかく声を出そうと、あまり何もしてないのに「ヨッシャー!」などと声を張り上げていた。エース選手のけがの手当か何かで試合の様子をち…

スタンプが景品に変わるまで - 本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)穂村 弘

水泳、バスケ、空手、ラグビー、ダンス思い返せば、小学校入学から大学を卒業するまで、途切れること無く何かしらの運動をしていた。そのおかげで、学生時代はたいへん引き締まった体をしていた。大学を卒業してから全く運動をしなくなったが、しばらくは宴…

人のせい - 芸術ぎらい(Kindle版)太宰 治

工芸高校のオープンキャンパスに行った。 一通り校内を見学したあと、授業の体験があった。内容は、貼り絵の作品を作ること。ポストカードサイズの紙に、切ったり、ちぎったりした紙を貼っていく。 テーマは「夢」。何も思い浮かばなかった。僕が「夢」につ…

大切な人の命を守るための一冊! - 「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!(メタモル出版)NATROM

amazonで在庫切れになるほど話題だったこの本。やっと入荷していたので、すぐに買って読みました。 著者であるNATROMさんは内科医です。その知識と経験を生かしブログ等で情報を発信しつづけています。テーマは主に「ニセ医学」について。理論的で説得力のあ…

朝ドラ『花子とアン』をより楽しむための原案本 - アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)村岡 恵理

朝の連続テレビ小説『花子とアン』が大好きなので、原案となった本が読みたくなり購入しました。 この本には『赤毛のアン』の翻訳者である村岡花子の生涯が、孫である村岡恵理さんによって丁寧に描かれています。 貧しい農村で生まれ育った花子が、その類ま…

毎日が一つ一つの積み重ね - ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく(ダイヤモンド社)堀江 貴文

2014年上半期、トーハンビジネス書部門売上2位に選ばれたこの作品は、世間で思われている堀江氏……つまりホリエモンのイメージをがらりと変えた小説となっている。 メディアに映る彼は慇懃無礼であり、苦労知らずで上手に世の中を渡ってきたようなイメージだ…

自分で選ぶ - 本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)穂村 弘

2013年、ピースの又吉直樹にはまった。YOUTUBEで又吉が出演している動画を探し、ウェブコラム「確かにお前は大器晩成やけど!! - キネマ旬報社」も其ノ一まで遡って読んだ。 きっかけは又吉直樹著「第2図書係補佐」だ。大の読書好きである又吉が、今まで読…

義理 - すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)松田 公太

僕がコーヒー好きというのを知ってか知らずか、友人だったか親戚だったかが、おすすめしてくれたかプレゼントしてくれた本。 あんまり面白くなかったので読むのをすぐにやめたけど、それからはタリーズでコーヒー豆を買うようしています。 すべては一杯のコ…

だいたい同じ - 大泉エッセイ ~僕が綴った16年 (ダ・ヴィンチブックス)大泉 洋

東京出張の前日、僕は本屋にいた。新幹線での移動中に読む本を探すためだ。前々から気になっていた本を立ち読みしてみるが、イマイチしっくり来ない。仕方なしにしっくり来ない本のどれかを買うしかないか、と諦めかけたとき、「大泉エッセイ」を見つけた。 …

これが日本のおもてなし - 英国一家、日本を食べる(亜紀書房)マイケル・ブース

マイケル・ブースという英国に住むフードジャーナリストが100日間に渡って日本全国を駆け巡り、いろいろな日本食を食べ歩くエッセイです。 庶民が行けないような高級会席料理からお好み焼きなどのジャンクフードまであらゆる日本食を食べまわっていて、食べ…

さくらももこならでは - さるのこしかけ(集英社文庫) さくら ももこ

ベートーベン「運命」のメロディとともに肛門を襲った強烈な痔を完治させた、驚きのドクダミ療法。台風直撃、さらに食中毒にも直撃された台湾旅行。そして、「ノー・プロブレム」な国民性に振り回された、初めてのインド…。日本中をわかせた、あの爆笑エッセ…

七色いんこ? - 考具 ―考えるための道具、持っていますか?(阪急コミュニケーションズ)加藤 昌治

「工具」ならぬ「考具」という本を読みました。 ざっくり言うと、博報堂でプランナーっぽいことをしている人が、 アイデアや企画を生み出すコツを教えてくれる本です。 日常生活の中でアイデアの種を発見する方法や、思いついた企画を 展開させるためのテク…

オグルヴィ&メイザー - ある広告人の告白(海と月社)デイヴィッド・オグルヴィ

世界120か国で事業を展開する広告会社「オグルヴィ&メイザー・ワールドワイド」の創業者であるデイヴィッド・オグルヴィが、自身の経営哲学や広告理論・手法について記した「ある広告人の告白」。 書かれたのは1960年代ですが、現代の広告ビジネスでも必要…

分からないことは聞こう - リクルートのDNA―起業家精神とは何か(角川oneテーマ21)江副 浩正

リクルートの企業風土や経営哲学、創業からの歴史などについて、創業者の江副浩正氏が記した「リクルートのDNA」という本があります。 江副氏が残した名言といえば、やはりこちらでしょうか。 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」 人も社会も…

課題を見極めるには? - イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」(英治出版)安宅和人

「イシューからはじめよ」という本を紹介します。 著者の「ヤフー株式会社 COO室室長」という肩書きに惹かれて何となく手にとってみたのですが、実に深い一冊でした。 簡単にはまとめられない本ですが、無理やりまとめると「本当に解決すべき問題・課題をち…