読んだ本について僕の語ること

読んだ本について僕の語る書評ブログです。読書を通じて勉強になったこと、腑に落ちたこと、思い出したこと、エピソード、連想されるもの、感想を書いています。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

付け焼刃 - ラインマーカーズ―The Best of Homura Hiroshi (小学館) 穂村 弘

大阪に雪が降った。 積もる勢いの本格的な雪だった。 街には傘をさす人とささない人は半々くらいで、それぞれの傘と肩にはうっすらと雪がのっていた。傘をさすのかささないのか、みんな雪に慣れていないから戸惑っているのだろう。 明日の朝起きて積もってい…

沖田派 - 燃えよ剣(新潮社)司馬 遼太郎

好きな歴史上の人物は誰か 入社間もない頃、同期3人で社長室へ。 「これから頑張りたまえ」社長からの激励の後、「好きな歴史上の人物は誰か?」という話題に。 まず僕が「千利休です」、同期二人が「織田信長です」「坂本龍馬です」と答えた。 社長は「土方…

淡々とドライすぎず甘すぎず深くやさしく幸福な詩 - プーさんの鼻 (文春文庫) 俵 万智

半分くらい読んだ。 最後まで読んだら、もう一度読み返そうと思っている。 俵万智といえばサラダ記念日だが、それよりも甘ったるくなくて、良い。 淡々と読まれた詩は、深く静かで優しく、幸福感が伝わる。 生まれてくる息子に詠んだもの、結婚する弟に詠ん…

これが日本のおもてなし - 英国一家、日本を食べる(亜紀書房)マイケル・ブース

マイケル・ブースという英国に住むフードジャーナリストが100日間に渡って日本全国を駆け巡り、いろいろな日本食を食べ歩くエッセイです。 庶民が行けないような高級会席料理からお好み焼きなどのジャンクフードまであらゆる日本食を食べまわっていて、食べ…

めちゃくちゃ変なやつだけど - 二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫) 古川 日出男

リズム感いっぱいの歯切れの良い文章でぐいぐいと物語に引き込まれた。 登場するすべての人はクセが強く個性的。めちゃくちゃ変なやつだけど、どこか憎めなくて魅力的にさえ思う。 特に包丁を振り回す女子高生料理人は、実際にいたら恋をしてしまいそうだ。 …

その薬は本当に必要ですか? - 医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法(アスコム)近藤 誠

挑発的なタイトルと「病院に行く前に、かならず読んでください」のキャッチコピーに惹かれ書店で手にとった本書。 子供が生まれてからは、自分の以外の人間の命を守る責任というものを初めて実感し、医療や食事などに関する本やネット上の記事を読みあさる日…

さくらももこならでは - さるのこしかけ(集英社文庫) さくら ももこ

ベートーベン「運命」のメロディとともに肛門を襲った強烈な痔を完治させた、驚きのドクダミ療法。台風直撃、さらに食中毒にも直撃された台湾旅行。そして、「ノー・プロブレム」な国民性に振り回された、初めてのインド…。日本中をわかせた、あの爆笑エッセ…