仕事のふとした時に役立つ言葉 - 電通「鬼十則」 (PHP文庫)植田 正也
電通『鬼十則』。
電通の4代目社長、吉田秀雄という人が作った「仕事の哲学」とでもいうもので、広告業界に限らず様々な業界の人にバイブルとして読まれてきたものです。
その十則に対して、著者である大学教授が長々と解説を加える形で本は書かれているのですが、はっきり言ってその解説はあまり役に立ちません…
実際、Amazonのレビューでもかなり酷評されており、そっちを読んでいる方が面白いです。
というわけで、その「鬼十則」をそのまま紹介します。
(1)仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
(2)仕事とは先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
(3)大きな仕事と取組め! 小さな仕事は己を小さくする。
(4)難しい仕事を狙え! そしてそれを成し遂げるところに進歩がある。
(5)取り組んだら放すな! 殺されても放すな! 目的を完遂するまでは。
(6)周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。
(7)計画を持て! 長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
(8)自信を持て! 自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。
(9)頭は常に全回転! 八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ!サービスとはそのようなものだ。
(10)摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。
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いかがでしょうか。
「深い!」
「古くせぇ」
「文字ばっかり…」
など、受け取り方は様々でしょうが、ふとした時にこのような言葉が役に立ったりするものです。
ついでに紹介しておくと、「山善」という商社の創業者が残した仕事訓・人生訓も同様に厳しい言葉が並んでいて、色々と示唆に富んでいます。
創業者 山本猛夫 | 山善ミュージアム この国にモーレツをもう一度