読んだ本について僕の語ること

読んだ本について僕の語る書評ブログです。読書を通じて勉強になったこと、腑に落ちたこと、思い出したこと、エピソード、連想されるもの、感想を書いています。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お金の奴隷にならないために - 年収200万円からの貯金生活宣言(ディスカヴァー・トゥエンティワン)横山 光昭

「もう少しお金があればなあ」。そんなことは誰もが一度は持つ考えだ。しかし、急に収入が上がるわけはなく、今日もいつものように通帳の残高とにらめっこする日々。 『年収200万円からの貯金生活宣言』は、収入が少なくても貯金ができる方法が書かれている…

1975年~少年たちが見た熱い夏 - 赤ヘル1975(講談社)重松 清

赤いヘルメットにCのマーク。赤ヘルといえば広島カープの愛称である。 鯉の季節は5月まで。毎年そんな風に例えられるように、4月5月は調子が良いが、次第に降下し、安定の5位前後のポジションでシーズンを終えるというのが常だ。 最後に広島が優勝したのは1…

500円から始まる芸人のストーリー - メリーランド(講談社)畑野 智美

畑野智美が描く、「南部芸能事務所」シリーズの第2弾であるこの「メリーランド」。この作品から読んでも問題なく楽しめますが、出来れば1弾から読むことをお勧めします。 南部芸能事務所に所属する芸人が、己の未来に試行錯誤しながら歩んでいく、というスト…

朝ドラ『花子とアン』をより楽しむための原案本 - アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)村岡 恵理

朝の連続テレビ小説『花子とアン』が大好きなので、原案となった本が読みたくなり購入しました。 この本には『赤毛のアン』の翻訳者である村岡花子の生涯が、孫である村岡恵理さんによって丁寧に描かれています。 貧しい農村で生まれ育った花子が、その類ま…

読むだけで女性同士のイライラが解消される! - 女子の人間関係(サンクチュアリ出版)水島広子

女性同士の付き合いは面倒くさいことばかりです。女性の中の「女」の部分は嫉妬深く人の足を引っ張ろうとし、本音と建前をコロコロと使い分け、群れて他のグループを見下し始めます。本文では「女の嫌な部分を「女」とカッコつきの「女」と書くことにします…

毎日が一つ一つの積み重ね - ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく(ダイヤモンド社)堀江 貴文

2014年上半期、トーハンビジネス書部門売上2位に選ばれたこの作品は、世間で思われている堀江氏……つまりホリエモンのイメージをがらりと変えた小説となっている。 メディアに映る彼は慇懃無礼であり、苦労知らずで上手に世の中を渡ってきたようなイメージだ…

おっさんも3匹寄れば… - 三匹のおっさん (文春文庫)有川 浩

今年、2014年の1月からドラマ化された事でも有名な三匹のおっさんは、アラ還というおっさんのなかでもおっさんな世代が巻き起こす痛快な事件の数々を記した小説である。 「ジジイと呼ぶな、おっさんと呼べ」と語る三人は、定年を迎え、自らの場所を探すべく…

プライドのしのぎ合い - 震度0 (朝日文庫 よ 15-1)横山 秀夫

阪神大震災の前日のN県警警務課長失踪に端を発する、警察庁キャリアと地元ノンキャリアとの意地の張り合いが、ストーリーの緊張感を生む。お互いに踏み込まれたくない領分がある。出世のために、地方警察勤務時代の失点を防ぎたい警察庁キャリアと、現場の捜…

自分で選ぶ - 本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)穂村 弘

2013年、ピースの又吉直樹にはまった。YOUTUBEで又吉が出演している動画を探し、ウェブコラム「確かにお前は大器晩成やけど!! - キネマ旬報社」も其ノ一まで遡って読んだ。 きっかけは又吉直樹著「第2図書係補佐」だ。大の読書好きである又吉が、今まで読…

まんざら - 四十一番の少年 (文春文庫)井上 ひさし

10歳のとき、両親が離婚した。 それからすぐに僕と母親は不動産屋を回り、家を探しはじめた。ある不動産屋が、しつこく母親を食事に誘った。僕は、すごく嫌だった。なんとなく母親がまんざらでもなさそうな感じを出しているのも嫌だった。「ぜったい行かんと…

行動3 - 病気になりたくなければふくらはぎを温めなさい (講談社プラスアルファ文庫)関 博和

本屋さんで「病気になりたくなければふくらはぎを温めなさい」という本を見かけた。 おそらく、ふくらはぎを温めると病気にならないよ、ということが書かれているのだろう。 家に帰って、一心不乱にふくらはぎを温めた。 病気になりたくなければふくらはぎを…

行動2 - 1日1分てのひらをもみなさい (リンダブックス)足利 仁

本屋さんで「1日1分てのひらをもみなさい」という本を見かけた。 おそらく、1日1分てのひらをもむと健康にいいよ、ということが書かれているのだろう。 家に帰って、一心不乱にてのひらをもんだ。 1日1分てのひらをもみなさい (リンダブックス) 作者: 足利仁…

行動 - 長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい (健康プレミアムシリーズ)槙孝子

本屋さんで「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」という本を見かけた。 おそらく、ふくらはぎをもむと長生きします、ということが書かれているのだろう。 家に帰って、一心不乱にふくらはぎをもんだ。 長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい 作者: …

義理 - すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)松田 公太

僕がコーヒー好きというのを知ってか知らずか、友人だったか親戚だったかが、おすすめしてくれたかプレゼントしてくれた本。 あんまり面白くなかったので読むのをすぐにやめたけど、それからはタリーズでコーヒー豆を買うようしています。 すべては一杯のコ…

シブがらず - 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)石川 啄木

ある時、石川啄木でも読んでみようか、という気が起こった。「短歌の世界がわかるって何かシブい」と思ったのだ。 さっそく本屋で立ち読みをした。ぜんぜん面白くないと思ったので、やっぱりやめた。 それから数年たち、いま石川啄木を読んでいる。これがむ…

だいたい同じ - 大泉エッセイ ~僕が綴った16年 (ダ・ヴィンチブックス)大泉 洋

東京出張の前日、僕は本屋にいた。新幹線での移動中に読む本を探すためだ。前々から気になっていた本を立ち読みしてみるが、イマイチしっくり来ない。仕方なしにしっくり来ない本のどれかを買うしかないか、と諦めかけたとき、「大泉エッセイ」を見つけた。 …

ブック・オブ・ジ・イヤー2009 - 邂逅の森 (文春文庫)熊谷 達也

年間400冊読む、という人から紹介いただいた。2009年の年末のことだ。その年に読んだ本で、一番良かった、とのこと。 早速、本屋に行き、立ち読みをした。少し難しそうに感じた。僕に読めるだろうか、と思った。せっかく紹介してもらったのだし、読めなかっ…

数学の教師は教え方がへたくそ - 数学入門〈上〉 (岩波新書) 遠山 啓

数学入門〈上〉 (岩波新書) 学生時代、数学が苦手だった。今更ではあるが、もう一度ちゃんと数学を勉強してみようか、気持ちが起こっり、「数学入門〈上〉」を買った。 めちゃくちゃわかりやすくて、グイグイ読み進めた。数学が苦手だったのは、先生の説明が…