読んだ本について僕の語ること

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読後の爽快感がやみつきに。 - ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)池井戸 潤

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

 

2014年春にTBSでドラマ化された「ルーズヴェルト・ゲーム」。


弱小の社会人野球チームを舞台とした、男たちの汗と涙の熱いストーリーです。

作者は池井戸潤氏。


彼の名前が広く世に知られるようになったのは「半沢直樹」でしょう。
この「半沢直樹」シリーズは、「ルーズヴェルト・ゲーム」と同じ日曜劇場の枠でドラマ化され、空前の大ヒットとなりましたよね。


なんと言っても、彼の作品の魅力は勧善懲悪に徹したストーリー。
この「ルーズヴェルト・ゲーム」でも、個性的で魅力溢れる人々が果敢に悪に立ち向かい、読者の気分を爽快にしてくれます。


中堅電子部品・青島製作所は、ライバルのイツワ電器が台頭してきたことに伴い経営に行き詰まっていました。


社長の細川は、伝統ある野球部を廃部にしてコストカットを試みて危機を脱しようとします。野球部はその長い歴史に反して、最近の対外試合では殆ど勝てず、まさに会社のお荷物に成り下がっていたのです。

会社も野球チームも、次々と出てくる強敵や無理難題に果敢に立ち向かいます。
そして最後には、予想もつかなかった結果が待っています。

現実社会では、どんなに苦労をしたとしても、それが報われるとは限りません。この「ルーズヴェルト・ゲーム」は現実では起こりえないストーリーなのかもしれませんが、人々が理想とする社会に違いありません。

読後の爽快感を是非味わっていただきたいです。

 

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)