自分で買って読む - イニシエーション・ラブ (文春文庫)乾 くるみ
「おもしろいから是非読んで」
と言って、上司が貸してくれました。
上司はそれをかなり気に入っている様子で、僕以外にも数人に貸したあとでした。
「絶対に最後のページから読むなよ」
という、面白く読むためのアドバイスもいただきました。
その時、ちょうど読みかけの本があったので、それを先に読んでしまうことにしました。
それを読み終わるころ、違う本が読みたくなりました。
早くイニシエーションラブを読まないと、と思いながらも自分の読みたい本を優先しました。
とても失礼なことをしている、と思いながらも自分の読みたい本を優先しました。
しばらくすると、また違う読みたい本が2冊出てきました。
僕は、とうとう読まずに返しました。
これは数年前のことですが、今になってその本をとても読みたくなっています。
その上司に「今さらですけど読みたくなりました」と言うのも、また失礼なことですし、万が一、僕がそれを面白いと思えなかった場合に何とコメントしていいのかわからないので、自分で買って読みます。