読んだ本について僕の語ること

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分からないことは聞こう - リクルートのDNA―起業家精神とは何か(角川oneテーマ21)江副 浩正

リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)

リクルートの企業風土や経営哲学、創業からの歴史などについて、創業者の江副浩正氏が記した「リクルートのDNA」という本があります。

江副氏が残した名言といえば、やはりこちらでしょうか。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

人も社会もビジネスも常に変化しているので、自分自身の生き方、働き方、考え方も時代に合わせて変えなさいっ!
しかもそのきっかけは自分で創りなさいっ!ってことですね。

そんな江副氏の仕事やマネジメントに対する考え方が、一冊を通して詳しく紹介されていますが、その中でも特に印象的だったのがこちらです。

●分からないことはお客様に聞く主義

これまで誰も手がけなかったサービスを提供していく事業には、先生が必要である。その先生は、新しいお客様と潜在的なお客様である。お客様に教えを請いつつ、創意工夫を重ね、仕事の改善を継続的に続けていくことが重要である、と決めた。そこで大切なことは、自分の意見を持ってお客様の意見を聞く姿勢である。自分の意見を持たなければ、お客様の本当の声を聞き取ることはできない。
(P23 第一章「企業風土について」より)

第四章「リクルート創業期」の中にも、クライアントからの声を取り入れて商品をブラッシュアップしていったことを振り返っています。

こうして『分からないことはお客様に聞く主義』をスローガンに掲げ、『企業への招待』(当時発行していた求人媒体の名前)の改良を進めていった。
のちに『週刊住宅情報』を創刊したときも、お客様の声を聞き、地域別、沿線別に、求める物件が容易に検索できる仕組みにした。「情報の送り手ではなく、情報の受け手の読者の意見を大切にして情報誌を作っていく」ことをポリシーにした。
(P108)

他にも日々の仕事や生き方に関する珠玉の言葉が満載でした。

 

リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)

リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)