会議って必要? - 脱会議 今日からできる! 仕事革命(日経BP社)横山信弘
タイトルからも想像できると思いますが、「無駄な会議をなくして、時間とエネルギーを有意義に使いましょう」という内容です。
「日本の会社は会議が好きだ」と昔から言われてきましたが、変化の速いこれからの時代、会社の貴重なリソースを無駄な会議に費やしてしまうのは命取りになる、と著者は警告しています。
本の中では、会議によって生まれる様々な弊害について解説しているほか、会議を減らす方法や、有意義な会議の進め方などを紹介しています。
その中で、「会議」に対するそもそもの考え方について重要な記述があったので紹介しておきます。
それは、「会議を“コスト”として考えているか」というものです。
(P37「会議コストは1人1分50円」より)
「コスト意識を持て」
ほとんどの経営者は、口酸っぱく現場にこう呼びかけていることでしょう。
とはいえ、会議ばかりに明け暮れているマネジャーが言っても説得力はありません。(中略)会議を行うことにも、もちろんコストがかかっています。試しに、会議時間中にかかる人件費を計算してみましょう。簡単のため、年間休日120日の会社で、年収600万円のメンバーが参加しているとしましょう。
すると1人あたりのコストはおよそ「1分50円」です。
(中略)
仮に、10人参加する会議を1時間したら、3万円になります。この会議を月に2回実施すると、年間では24回となり、計72万円となります。
さらに、上記以外にも…
・資料作り
・会議のための打ち合わせ(根回し)、メール処理など
・議事録作成
・会議室の照明、空調など
・会議用の通信システムなどの導入、メンテナンス費
といったコストが付随する、と著者は指摘しています。
最後に、会議が顧客に与える影響について記述した部分があるので、紹介しておきます。
(P160「インターナル・ブランディング」より)
電話をかけても、社内の会議で出られないようであれば、お客様の信頼はなくなります。
営業担当者が、会議ばかりで疲れ果てていると、肝心のお客様に笑顔を見せる余裕もなくなってしまいます。
他にも、「会議」と上手に付き合うノウハウがたくさん紹介されていますので、興味があれば読んでみてください。